しょんだの思考記録

逆張り思考・コミュニケーション など、俺の頭の中を晒します.

"The Big Bang Theory"から見る英語表現

最近僕はですね、超ロングヒットのアメリカのコメディドラマ、"The Big Bang Theory" にハマっています。

すごく面白くて笑えるドラマで好きなのですが、それと同時に生きた英語に触れられるので、時間を溶かしても罪悪感がないんですよね。

受験・TOEICTOEFLではあまりお目にかからない表現・面白い表現・あるいは単純に便利だなと思った表現をちょくちょくメモしてきましたので、シェアさせていただきます

 

 

 

 

Or Don Quixote is a book about donkey named Hotay.

Sherdonが、Pennyに言った言葉の一部です。

ドンキホーテがホーテという名前のドンキーだ(とでも思ってるじゃん、君は)。」

日本人の間でも、ドン・キホーテがドンキ・ホーテだと勘違いしがちですよね。そういうよくある勘違いにはまってそうという嫌味を言いました。

アメリカでもこの勘違いがあるあるなのって面白いですね。

 

Hang on.

「ちょっと待って。」という意味の口語的表現。

The Big Bang Theoryを観ていると、何百回と出てきます。毎話聞いてる気がします。

「ちょっと待っててね」「え、待って」「ちょ、どゆこと」「待ってくれよお」「頼むぜえ」といった感じで使ってます。

特にLeonardが頻繁に言ってるイメージです。Sherdonを中心に、彼の周りには突拍子もないことをする人が多いので、「待って」って言いたくなって仕方ないですね。

「ちょ、待てよ。」で有名なキムタクが英語スピーカーなら、"Hang on."と言ったことでしょう。 

 

That means a lot.

直訳では「それは(人にとって)重要な意味を持つ。」という意味で、そこから「とても助かる」「ありがとう」「とても嬉しい」といった意味を表します。

That means a lot to me.

PennyがSherdonに言ってた気がします。Sherdonが態度を改めてくれたときとかでしたっけ。

 

You're so sweet.

「優しい」を意味するsweetの使い方です。

「あなたって優しいのね。」

落ち込むPennyに優しい言葉をかけてくれたRajiにPennyが言っていました。

 

sweetie

「愛しい人」「かわいい人」と呼びかけるときに使うスラングです。

家族や恋人など愛しい人に使う言葉ですね。

これもPennyがRajiに使っていました。

女性経験に乏しいRajiは、「Pennyがsweetieと呼んできた!(好意あるかも!)」と意識してしまっていました。

この表現は、みだりに使用すると思わせぶりになってしまうので、気をつけた方が良いかもしれませんね。

 

Badass

そのまま訳すと「悪い+お尻」ですが、意味としては「やばい」みたいなものだと思います。

良くも悪くもやばいと言った感じを表すスラングです。

HowardかRajiが言ってる印象ですね。

 

You bastard.

bastardは「不愉快なやつ」という意味で、これは普通に悪口です。

「この野郎!」「最低だな!」と悪態をつきたいときに使います。

The Big Bang Theoryの人たちはすぐ喧嘩するのでね、何回か出てきます。

 

lucky bastard

こちらもbastardを用いた表現。

こちらは「運が良いやつだな!」といった意味でジョークに使われます。

Sherdonと何かと張り合ってるライバル研究者のKripkeが、Sherdonに言いました。「Sherdon、お前が研究で成果が出ていない原因は彼女との性生活だったんだな。そんなに愛されて運が良いやつだな!w」という文脈でした。書いてて思いましたが、なかなかひどいこと言ってますね。

 

Good for you.

youにとってgoodだというシンプルな表現。なおIt's good for you.だと、「ためになる」という意味ですが、それとは違います。

「良かったね」「すごいね」「おめでとう」「頑張ってね」と言いたいときに使います。

The Big Bang Theoryで、そうした「良かったね」という使い方は何度も見られました。

僕が気になったのは、皮肉で使った場面です。

Aにとっては嬉しいがBにとっては迷惑な出来事があった後に、Bは

Good for "you"

と言いました。「お前にとっては良かっただろうな!」という皮肉でした。

人称代名詞を強調して言うことで、特別な意味(The Big Bang Theoryだと大体皮肉)を込める表現が、英語だと多いなあと思わされます。

 

It was bananas.

このバナナは「頭の悪い」「狂ってる」という意味です。端的に言えば、「バカ」です。

「そんなのバカげてるよ」という意味で、Rajiが言っていました。

 

ちょっと待ってください(Hang on.)。

「そんなバナナ」っていうだじゃれありますよね。

昔は「そんなバカな」と違うじゃん、だじゃれのなりぞこないじゃん、と思っていましたが、

英語でバナナ=バカなという意味なら、とっても筋の通った知的なだじゃれじゃないですか!

 

What's your point?
The point is, 

直訳すれば「要点は何?」で、

「で、何が言いたいの?」というニュアンスです。

それに対して、「要点は、」「つまりね、」と返します。

このように問われた場合だけでなく、「つまり言いたいのはですね、」と主張を強調したいときに使うこともできます。

Sherdonが早口オタクのように主張をバーッと言った最後に、The point is ~~.と一文言うシーンが何度かあったなあと思います。

 

I said I was sorry. What else do you want from me?

「ごめんって言ったじゃん。他に何を望むっていうの?」

要は「謝ってんじゃん。どうしたら良いっていうの?」「謝ってんだからもう怒らないでよー」という意味合いでしょう。

謝る = say I am sorry

挨拶する = say hello

みたいな表現、直接的でちょっと面白いです。

寝る = go to bedとかも直接的でださいなって思います。良い意味で。

 

そして「謝ってんじゃん!」と謝ったから許してと言えるのって素直で人として強いですね。

 

 

How do I put this?

このputは「(言葉で)表現する」という意味です。

「これどう表現したらいいかな。」「これなんつったらいいかな」「なんつーんだろ、」っていう言葉を選んでるときのひとりごとですね。

言葉に詰まったときに繋ぐフレーズとして便利かと思います。

 

What is wrong with you?

直訳に近いまま割と自然に訳すと、

「お前、なにがおかしいんだ?」といった感じのフレーズです。

What's wrong? だと何か悪い・おかしいことが起きて、それを心配したニュアンスですが、

with you が付くと、you(言われる人)がおかしいといったようなニュアンスになります。

「お前どうかしちゃったのか?」「お前おかしいぞ」「お前なにしとんねん」

と、驚きながら非難するような言い回しです。

SherdonにめちゃくちゃなことをされたLeonardが言ってました。Leonardいつもかわいそう。。

 

 

Get out of Town!

Sherdonらが列車の旅をしているとき、近くにいたおじさんが列車のマニアックな知識を披露したことに対し、Sherdonはそう言いました。

直訳だと「町から出てけ!」という意味になりそうですが、使われたシーンではその意味ではありませんでした。むしろ褒め言葉でした。

さて意味は、「信じられない」「そんな馬鹿な」といった驚きの感情表現です。

「嘘だろ」「すっげーな」というSherdonが心から興奮し賞賛する気持ちがわかります。

こんな表現、珍しくて特に覚える価値はないと思います。

 

amalgam

日本語だとアマルガム。水銀と他の金属の合金の総称です。

それだけでなく、混合物一般を指す表現としても使えるようです。

 

sucka

「間抜け」「カモ」といった意味で、騙されやすい人への悪態と言ったところです。

日常生活では使わなくて良い言葉ですね。

初めて見た言葉だったので一応載せます。

 

She won't stop bugging me.

bugは虫を意味する簡単な名詞ですが、動詞の使い方もあります。

他動詞で「いらいらさせる」「手こずらせる」。

うるさくつきまとってくる小さい虫のイメージですね。

AmyとBernadetteが話しているとき、AmyがPennyのことを She won't stop bugging me.と言いました。「あいつうっとおしくてさ〜」という愚痴のような、半分仲良い自慢のような表現でした。

 

That's rich.

richは極めて簡単な基本単語ですが、ここでの用法である「とても面白い」という用法は知らない方も多いのではないでしょうか。

というわけで全文は、「めっちゃ面白いな」「傑作だな」といった意味です。

この表現は、皮肉として「傑作だな(くだらなすぎ)w」とも使えます。

 

今連続で紹介したsucka・bug・richの3つはseason8の第3話で出てきた表現です。

 

Come or don't. I don't care.

Come on と誘ったあとに、返事を渋る相手にこう言いました。

直訳「来て、それか来ないで。気にしないよ。」

要は「来るのか来ないのかはっきりせい。どっちでも良いから返事はよ!」という意味かと思います。

season8の第2話で登場した表現です。

 

"Because it wasn't until his 21st birthday that 1955 Biff placed his first bet."
"Wait. Is 'placed' right? Is 'placed' the right tense for something that would have happened in the future of a past that was affected by something from the future?"
"'Had will have placed'?"
"That's my boy."
"And not just 'never gets.''Never have, never hasn't, never had have hasn't.'"

この会話のこの部分を読んで理解できた人はいないでしょう。

season8の第5話で、出てきた会話です。これを読んだだけでは状況が意味不明かと思いますが、これは男たちが Back to the future のストーリーの時系列について議論を交わしているシーンです。

Leonardが "Because it wasn't until his 21st birthday that 1955 Biff placed his first bet." と言ったときに、単なる過去形"placed"を使ったことをSherdonは指摘しました。

その指摘を受け面倒くさいと思いながらLeonardは "Had will have placed" という英語として崩壊しかけたようだが時間関係としては正しい奇妙な時制を言ってみたのです。

こんな時制聞いたことないですね。Back to the future のように、タイムスリップが絡まないと到底使わない時制ですよね。

小難しいことを考えるのが好きな彼ららしいです。僕も特に日本語だと文法が好きなので、複雑に考えたくなる気持ちもわかります。

 

さて、その返答に満足したSherdonは"That's my boy."と褒めました。

これは「さすが我が子だ。」と通常親が子供を褒めるときに使う表現です。

SherdonがLeonardを認めている、ただ少し上から目線で認めていることが伝わります。「さすが我が子だ。」「さすが我が親友。」「やるじゃん。」といった気持ちでしょう。

 

A plan to butter me up before delivering bad news?

"butter"が動詞として使われています。

butter up で「ごまをする」「媚びる」「よいしょする」といった意味になるようです。

「悪い知らせを伝える前に私にごまをする気?」「悪いこと白状する前に機嫌取っとこうとしてんでしょ!」「先にご機嫌とっといて怒りを誤魔化そうとしてんのお見通しだよ!」といったことが言いたいんですね。

season9の第4話で出てきた表現で、妻Bernadetteが夫Howardに言っていました。

妻怖しですね。Howardみたいにダメな男には、Bernadetteのように厳しいくらいの女性が合ってると思います。HowardはBernadetteに出会えて良かったと僕は思います(謎目線)。

話が逸れましたが、"butter"に単なるバター以上の意味もあるのは面白いですね。

 

RSVP

「お返事をお願いします。」という意味で、招待状などの手紙・メールに記載される表現です。

なんの略なのか気になるところですが、

Répondez s'il vous plait

です。

英語ではないという罠ですね。フランス語由来なのでスペルは覚えなくて良いのですが、要は"Respond please."ってことです。

 

 

 

これからも視聴を続けるので、また気づき次第追加していこうと思いますので、よろしくお願いします。