脳の容量を節約しつつ記憶を拡充するしょんだ流の方法
まえがき
俺が普段考えていることを少しずつさらけ出していくこのブログ。
今回は「記憶術」について話したいと思います。
まじで以下に書いたようなことをずっと考えて生きてきました。
読んでくれた皆さんに、「新たな気づきがあったな!」「その発想はありそうでなかったかも!」と思ってもらえたら嬉しいです!
「俺、自身が自分の頭で考えたこと。」しか基本的にはこのブログでは書きません。
(その都合上、記憶についての調査はあまりしていないため学術的な保証はできませんので悪しからずということで、お願いします!)
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主張は後半部分にあるのでぜひ最後まで読んでね。
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記憶の総量
人間が記憶できる容量には限度がありますよね。
なんでもかんでも覚えておくのは不可能です。
しかし人によって、知識量の著しく多い人。昔のことをやたら覚えている人。
など記憶できる容量が著しく大きく見える人は存在します。
私はというと、くだらないこと含め知識の総量がやたらと多く、特に昔のことの記憶量がやたらと多い人間だと思っています。
「短期記憶」と「長期記憶」
一口に「記憶力」といってもたくさんの種類があります。
一般的には、大きく「短期記憶」「長期記憶」と分類されます。
短期記憶になった情報は多くが忘れられ、一部は長期記憶になると言われています。
短期記憶になったに過ぎない情報はすぐ忘れられてしまうため、人は安定的に覚えておくために長期記憶にしようと躍起になるものです。
エビングハウスの忘却曲線をご存じの読者さんも多いものと思います(知らなかったらググってみてね)。その理論を持ち出し、反復によって定着を目指すというの勉強法が巷に出回っている印象を受けます。
しかしです。短期記憶と長期記憶って、すっぱり二つに分けられるものでしょうか。
俺のなかの4つの分類イメージ
私は知らず知らずのうちにですが、このような4つに分けられるとのイメージを確立しました。
①記憶の押し入れの出口すぐ手前に置いておくフォルダ≒短期記憶
②記憶の押し入れで整理され思いのままにいつでも瞬時にアウトプットできるフォルダ≒長期記憶
③トリガーがあれば瞬時に思い出せるフォルダ …長期記憶に分類?
④周辺知識を動員すれば思い出せるフォルダ …長期記憶に分類?
①≒短期記憶
知覚し認知した情報の多くが①にぶち込まれるでしょう。
なんの苦労をしなくてもここにぶち込まれるくらいのことは勝手にされます。
記憶の押し入れの入り口付近(いわゆる海馬)にグチャっと放り込まれるというイメージを僕は持っています。
入り口付近にあるうちにその情報を使おうと思えばすぐ手を伸ばせるし取り出すのに邪魔な他の情報もあまりないでしょう。
後から他の情報が放り込まれ、標的の情報が押入れの中で埋もれて見失ってしまう状態が、短期記憶を失った状態と言えるでしょう。
②≒長期記憶
②長期記憶は、保持期間が非常に長く安定して記憶していられる状態です。
ここに含まれてしまえば完全に定着した情報といえ、大事なことはここに入れたいと思うものです。
脳の記憶の押し入れの奥の方(リアルな話では大脳皮質と言われているらしいです)ではありながら明確に理路整然とフォルダに保管されているイメージを僕は持っています。
ただここのフォルダに情報を入れるのはそう簡単ではないですよね。
陳述記憶と非陳述記憶
これは専門書で調べたのですが、長期記憶には陳述記憶と非陳述記憶があるそうです。
陳述記憶はエピソード記憶と意味記憶があり、非陳述記憶には手続記憶・プライミング・古典的条件づけ・非連合学習といったものがあるという分類らしい。
悪くない分類だと思います。
③トリガーがあれば瞬時に思い出せるフォルダ
私の言う③(トリガーがあれば瞬時に思い出せるフォルダ)はトリガーを手続と捉えれば手続記憶に、トリガーを経験と捉えればプライミングに、トリガーを条件と捉えれば古典的条件づけに類似している。
④周辺知識を動員すれば思い出せるフォルダ
また、私の言う④(周辺知識を動員すれば思い出せるフォルダ)は周辺知識を出来事の状態と捉えればエピソード記憶に、周辺知識を意味と捉えれば意味記憶に類似していると見ることは可能である。
(今の分類の話は説明ないとわからないかもしれないけど一旦読み進めてもらって大丈夫だと思います。)
課題感1
いずれにしても短期記憶を長期記憶に移行するには時間や反復、インパクトや感情等とのリンクなど、手続きが必要あるいは肝要である。
つまりは、①短期記憶から②長期記憶への移行には労力がいる。
情報の一般的流れ
覚えておくべき情報
情報のフォルダ移行の過程は、覚えておくべき情報であれば一般に
①(記憶の押入れの出口すぐ手前に置いておくフォルダ)
→④(周辺知識を動員すれば思い出せるフォルダ)
→③(トリガーがあれば瞬時に思い出せるフォルダ)
→②(記憶の押入れで整理され思いのままにいつでも瞬時にアウトプットできるフォルダ)
の順を辿る。短期記憶①を長期記憶②に移行する過程にグラデーション的に④、③の段階があるという話である。
(※友人の指摘を踏まえた追記:
友人から、「①→②の移行過程に、必ずしも④と③の両方があるわけではないのでは?」
という指摘を受けた。結論、それはその通りである。④と③は、④→③とたどることもあれば片方のみの場合もある、orの事象だと思ってくださればと思う。①→(④or③)→②の方がより正確だと表現を訂正させていただく。スライドにも反映済み。)
覚えておくべきでもない情報
一方覚えておくべきでもない情報であれば、
①(記憶の押入れの出口すぐ手前に置いておくフォルダ)
→忘却
の順で消えていく。
課題感2
ここで、上記で「覚えておくべきでもない情報」として扱った、「短期記憶から長期記憶にそもそもなることを指向せず忘れ去られる情報」を残すことにも私は価値があると感じている。
たとえ些細な知識・出来事だったとしても消えていくのは悲しいじゃん。
提案
以上2点の課題を踏まえ、私の提案は以下である!!
提案1
「覚えておくべき情報を ①→④→③ で一部止めてあげること」
提案2
「覚えておくべきでもない情報でも ①→④ にして記憶に残してあげること」
の2方面である。
これらのことを意識的に行っているという人は極めて少ないはずだ。
新たな視点を一つの選択肢として提供できればと思う。
(下図は再掲するので目を通すだけでOK)
③や④の具体例
③「トリガーがあれば瞬時に思い出せる」というのは例えば、
「読んだ本の内容を説明してと言われてもできないが『環境問題について何書いてあった?』など特定の質問をされれば瞬時に語れる」
であったり、
「曲名を言われるだけでは歌えないが歌の出だしを言われれば瞬時にその歌を全部歌える」
、、などを想定している。
④「周辺知識を動員すれば思い出せる」というのは例えば、
「訓読みのみを与えられて漢字を思い出したいときに、その訓と同じ意味の二字熟語を書き出し、その熟語に使われている漢字だと考えた結果思い出す」
であったり、
「幼稚園の時にハマっていた手遊びを思い出したいときに、なんとなく左手は握り締め、右手は人差し指を下に下げる動作をしていたことを思い出し、その両手の使い方をする遊びを考えた結果ずいずいずっころばしを思い出す」
などを想定している。
この提案の意味
こうした思い出し方が、実は一番賢い営為だと私は思っている。
そしてこのような記憶は、脳という押し入れの中で明確かつ理路整然とは保管されていない。そのためアウトプットするのには少し手間がいる。
確かに手間はいるが、これを逆手にとると革命が起きる。
ほんの少しだけ時間をかけ周辺知識を総動員する手間を厭わない覚悟さえあれば、明確かつ厳格な長期記憶でなくても、実質的に長期記憶と同様に利用できるのだ。
活用方法
ではこれをどう活用するか。
・長期記憶したい情報があったときに、まずは長期記憶に入れたいときと同様反復やら複数の感覚器官を駆使して理路整然と海馬に叩き込もうとする。
・そして長期記憶に実際格納される前にその情報に関するインプットを一旦やめてしまっていいのだ。即座のアウトプットを要する緊急性の高い情報は長期記憶に入れるべきだが、自分の脳の中にその情報が入っているだけで十分な情報であれば、もうインプットはやめて良い。
これが、「覚えておくべき情報を③で止める」ということの実際の方法である。
・そして次の情報・さらなる知識を入れていく方がためになるだろう。
なお元々覚えなくてもいいかもなと思うような情報は④の定着度で十分だろう。
これが、「覚えておくべきでもない情報を④にして記憶に残してあげる」だ。
※なお④にしてあげると書いたが、③でも当然②にするより負担が軽いため、③に移行してもらっても構わない。情報のタイプや個人の好みで調整すると良いだろう。
事実、即座のアウトプットを要する緊急性の高い情報はそう多くない。
( なお、逆に即座のアウトプットを要する緊急性の高い情報といえば例えば私は、人の名前を挙げる。
人の名前は瞬時に出せないと失礼にあたると私は考えるからだ。
私は次会う可能性のある人や連絡を取りたいと思った人の名前は、周辺情報とともにすぐに②長期記憶フォルダに私はぶち込むため本気で覚える。(顔と名前の一致が非常に重要であるため、付随して顔も一発で覚える。)
ただの文字列としか認識しなければ短期記憶止まりとなり、すぐ忘れてしまう。人の名前を覚えられないという人は、一般に人の名前が重要なものだという意識が甘いことが大きな原因だろう。良くも悪くも親しい人以外に興味が薄いことの表れではないかと思うので、顧慮してみてはいかがだろうか。
以上、アウトプットの緊急性をイメージしてもらうための余談。)
このように、人の名前や顔のような情報は②長期記憶にぶち込むべき情報であるが、それ以外は極力③か④に止めよう。
まとめ
私が強調したい③と④の話をまとめて締めくくろう。
1点目としては、「③であればかなり脳の容量を節約して②に遜色ない知識を体得できる」ということ。
2点目として、「本来なら忘れていたかもしれないが覚えているとお得になり得る知識を④としてなら脳の容量をあまり割かずにストックできる」ということだ。
もちろん②にするべき重要事項は存在するし、明らか忘却するべき些末事項も存在する。
そのうえでできるだけ③と④のフォルダを拡充していくことで、上記のように常人ならざる記憶容量をも獲得できる。
そう思っているのだ!!
最後に
さて、最後まで読んでくれてありがとうございます!
久しぶりの投稿だけど、この文章元々いつ書いたものだっけな、、確か4月とかだったような? …今調べてきたところ、3月8日でした。そんな前か〜。ともかく結構前に書いたものを今月12月18日に加筆修正を少しし、今日30日にスライドを追加したって感じです。
感想などくれたら嬉しいです!
わかりづらいところがあったら言ってくれるとありがたいです!
ではまた。
(終)